映画 更新順

2025

合計

38本

うち劇場

38本


 がみた映画は彼女らの一言感想文もつけてみます。よこぜとの違いを比較してみてちょ。

【サンセット・サンライズ】 岸 善幸 3/3update

 菅田 将暉、井上 真央、中村 雅俊、竹原ピストル。脚本 宮藤官九郎。コロナの時代、東京で働いていた西尾(菅田)はリモートで仕事ができるようになったのを利用して三陸に移住しようとする。彼は釣り好きで三陸で釣り三昧のつもりだったが、東京からきた人間はコロナキャリアー扱いされるのであった。移住先の戸建ての大家は美しき未亡人(井上)であった。
 何の映画かわからないで見たのだが、コロナと東日本大震災、そして鮮魚グルメの映画であった。魚貝はやはり産地で食べるのが安いしうまい。見たことのない地魚もある。これに勝るものはなし。
 本作で気になったのは東日本大震災がテーマになっているのに、原発の放射性物質汚染がスポーンと抜けているところ。三陸は津波もあったけど、原発による海洋汚染あったよね...というか今も汚染水流していますが。魚がおいしいのはそうなんだろうがその汚染は気にならないのか!? まあ、その話入れると全体のテーマが変わってしまうんだろうが!?
 そして、コロナをテーマにした映画ってあまりない。あんな異常な世界だったというのに。半分忘れかけていたがこの映画みて思い出した。
 映画は菅田が出てるだけで、しまるし、面白い。だけれど、この映画も全然ヒットしなかったね。宣伝するとき何にしぼってピーアールするか確かに難しい映画だったかもしれないが。
★★★★


【劇映画 孤独のグルメ】 松重 豊 3/3update

 松重 豊、内田 有紀、オダギリジョー。これもドラマの映画化...というか元は漫画ですが、この作品は漫画が上書きされて松重さんの作品になりましたね。本作は監督がなんと松重さんでもあります。ドラマは井之頭五郎(松重)が立ち寄った街角の庶民のお店で彼が一人で食事するだけのお話で、流行っていたけどそんなの何が面白いんだ!?と思って最初の方は見ていませんでした。料理映画とか漫画はどちらかと言えば美食の方に行きがちなのですが、本作は街角にあるごくありふれた店から良店を探し当てて食するというもの。五郎さんはたぶん一回もハズしたことはないのですが、経験を積めばけっこうな確率で良店を探り当てることはできるもので...なんて書いているところで私もこのドラマの影響をかなり受けていたりします。もともとランチは外食派で高校生のころから親には悪いが、弁当は拒否して外食していた。しかし、友達(同僚)と行くとその人に引っ張られていつもおなじ店に行きがちになる、その人に好き嫌いがあったりすると行かない店ができてしまう。人間は1日に1回しかランチが食べられないのに同じ店ばっかり行くのはやや苦痛だった時期もあった。このドラマを見てからは吹っ切れて一人でランチに行くのが普通になり、むしろ一人でいろんな店に行くのが楽しくなった。そう私も孤高のグルメになってしまったのだ。
 だいぶ脱線しましたが映画に戻ります。本作はこのドラマを体現している松重さんが監督やっているので間違いないところで、おもしろかったです。さすが劇場版なので、五郎は日本を飛び出して世界を股にかけて...漂流して..ネタバレになるのでこの程度にしときますか。
 この映画ヒットするかと思ったのですがそんなでもなかったですね。一方のグランメゾンは大ヒット。しみったれた軽自動車よりやっぱみんなF1が好きってことですか!?
★★★★


【グランメゾン・パリ】 塚原 あゆ子 3/3update

 木村 拓哉、鈴木 京香、沢村 一樹。TVドラマの劇映画企画。見るつもりなかったのだけど、監督が塚原 あゆ子 だったので見た。日本のフレンチレストラン”グランメゾン”でミシュランの三星とったシェフ花澤(木村)は本場パリで三星をとるべく”グランメゾン・パリ”をOPENさせるが、食材の調達さえままならないのであった。
 さすがの塚原と言えるのでしょうが、ドラマ見てなくてもおもしろかったです。キムタクはいつものキムタクでしたが。何が違うんだろう。女性監督だけど、アクションも良くて、画力がある。もちろん人間ドラマもよくできているのだ。日本版アンジェリーナ・ジョリーなのかな。
 ミシュランの3つ星がなんぼのもんじゃ!?とも思うのですが、料理業界のF1みたいなもので、最高の食材で最高の腕前を競うのがこの世界なんでしょうね。いったい、1食いくらするのかわかりませんが、そういうのを気にするのは無粋なんでしょう。
 ”フランス料理は常に進化しているのが面白い”と花澤が言うのですが、映画とかアートに近くてみんなをあっと言わせるようなものを料理で表現するのがフレンチのようだ。それはそれで面白そうなのですが、金がない人は見てるだけってのは...ねえ。キャビアなんて食べたことないです。食べたいとも思わないが。つくってみよう!とか食べに行こう!という料理が一つも出てこないのがすごいところで。まあ、素人はF1運転できませんからね。
★★★★


【少年と犬】 瀬々 敬久 3/31update

 高橋 文哉、西野 七瀬、伊原 六花。原作は馳星周の直木賞作品。多聞という名のシェパードが東日本大震災で飼い主を失い放浪の旅を続ける短編6作が原作だそうですが、それを一本の映画としてシチュエーションを変えています。犬モノなので、マイルド系かと思って見ていたのですが、さすが!?瀬々ものだけありけっこうハード。それでも犬好きにはおすすめかな。お子様にはハードかもしれないが。
 高橋はビジュアルからジャニ系かと思うがライダー系なんですね。高木さん実写版で見て良かったが本作もいい。西野はプロデューサーが孤狼の血2をみて、本作に起用したとのこと。はい、私もあの映画で西野さんを認識しました。元乃木坂とは思えない女優っぷり。主演女優賞もいけるレベルですな。
 ストーリー的にはちょっとありえない感じもあるのですが、犬をナビゲーターにしたロードムービーで映画としてはいいのでは。
 ちなみに私も昔、実家で犬かってました。犬もいいんだけど都会では猫のがかいやすいですね。猫と犬は性格が全く違うのですが、さすが太古の昔から人間と一緒に暮らしてきただけのことはあり、ペットというか人間と共同生活する家族として適しているなと思います。
★★★★


【ファーストキス 1ST KISS】 塚原 あゆ子 3/31update

 松たかこ、 松村 北斗。坂元 裕二 脚本でまた塚原あゆ子ですね。ベタなタイトルですがこの組み合わせは見ないわけにいかない!単純なラブストーリーではないだろうなとは思っていたがタイムリープもの。結婚して15年!正に離婚寸前のところで、夫の駈(松村)が線路に落ちた人を助けようとして亡くなる。妻のカンナ(松)は途方に暮れるが首都高トンネルでタイムリープ!これが数回ではなく何度もやり直す系になります!
 あとは見てくださいとしか言えないのですが、坂元さんは”花束”でもそうだったけど、倦怠期に興味あるんですかね!?夫婦になる男女には確かに最初は恋愛感情が多かれ少なかれあるでしょう。それが家族となると、質が変わってくるもの。これは夫婦の話ですが、親子、兄弟もある意味似たようなものだなとこの映画みて思った。ボタンのかけ違いはなかなか直せないもので...。
 映画賞とは縁のない時期の映画ですが、ヒットもしているしこれも賞取り候補になるのかな!?松村は昨年も”夜明けのすべて”で評価されましたが、すっかり俳優ですね。松たかこの驚異なのは、なんと15年前の若いときも松たかこが演じていること。別の女優がふきかえていると疑わなかったのだが、あとでわかってたまげた。彼女も主演女優賞候補ですね。
★★★★


【ねこしま】 サラ・ジェイン・ポルテッリ 3/31update

 猫癒やし系のドキュかと思って行ったのだが、保護猫活動の話が中心だった。マルタあたりは猫にやさしい人ばかりかと思っていたが、虐待する人もいるし猫嫌いもあれば交通事故もある。労働(ねずみとりなど)や虐待を目的に保護猫をもらいに来る人もあるそうだ。猫様の世界もなかなかたいへんで。
 この保護猫活動というのはどうやら日本も含めて世界の流れのようで、野良猫というのはそのうちいなくなるのかもしれない。猫が野生で生きるのはかなり大変で寿命も短いという話です。猫飼ってみて感じたが、猫ってのは室内だけで暮らしていても特に不満感じない動物のようで、人間とぬくぬくした環境で暮らすのが一番幸せなんだろうなと思う。
★★★☆


【ミッキー17】 ポン・ジュノ 4/15update

 ロバート・パティンソン、ナオミ・アッキー、トニ・コレット、マーク・ラファロ。半地下以来のポン・ジュノ作品。スノーピアサー系のSF。2050年の金未来。文明的な見た目はあまり変わってないが、人間をクローンできる技術が確立している。しかしながら、倫理的な問題などから人間を地球上でクローンすることは禁じられている。特例的に地球外では1植民惑星に1人だけクローン人間が許されている。その1人は死ぬかもしれない危険な任務を負わされている。本作の主人公のミッキーは地球で大きな借金を背負い、よく書類を読まないでクローン人間になる承諾書にサインしてしまう。ミッキー17の17は17回目のミッキーという意味で、この映画がはじまる時点でミッキーは16回死んで再生していることになる。
 原作はミッキー7なので、原作より映画はいっぱい死んでるってことですね!?ポン・ジュノ作はバイオレンスとコメディが入り混じった独特の雰囲気を持っていますがこれもそんな感じ。
 1惑星に1人という謎ルールでわざわざその人に危険な任務を負わすというのも変でリアリティがない感じがした。実際この技術が解禁されたら1人ではすまないだろうな..とは思う。日本の宣伝はブラック企業にクズ上司みたいな感じでやってますが、ちょっと違うんでない!?もっと政治的で哲学的です。
 この惑星にいる生物クリーパーはダンゴムシみたいな感じで造形的におもしろいのですが、ここはダンゴムシしか住んでないの!?1種類しかないのは原作がそうなのか手抜きなのかちょっと気になった。
 人間をクローンする機械が3Dプリンタみたいな感じなのですが、エンジニアたちが機械も研究体もけっこう適当に扱っていて、この弛緩した雰囲気がなんかリアルだった!?
 米国ではうけてないようですが、韓国ではヒットしているようです。日本はそこそこな感じ!?ミッキーは特に強くないし普通の男なのがそうさせるのか。アメリカ人はスーパーマンとか超人ハルクみたいのでないとダメかな!?
★★★★


【特別編 響け!ユーフォニアム -アンサンブルコンテスト-】 石原 立也 4/15update

 アニメ本編は途中からですが見ていて、さすが京アニ作品でおもしろかったです。この映画は最終章となるTV第3期につながる中編でこれも単一料金の特別興行でしたかね。こんな中途半端な58分尺を映画館でやらなくてもいいような気がするのですが、客入るからまあいいのか。
 このあとTV第3期も見ましたが良かったです。吹奏楽もスポ魂に近いですが、女子ばかりの文系スポ魂の世界は新鮮でしたね。
★★★☆


【おそ松さん -魂のたこ焼きパーティーと伝説のお泊り会-】 山口 ひかる 4/15update

 感想文遅すぎますが2年前に劇場でみました。あのアニメおそ松さんの劇場版。子どもも大人も単一料金の特別興行でした。2年前もおそ松さんはファンにだけ人気な感じのアニメに既になっていましたが、澪さんがみてもいいというので行った。
 本編はほぼ全部みています。確かに面白かったのですが、マンネリ化してあきられ、一部の熱烈なファンが盛り上がりすぎて一般はひいていったかなという感じでした。本作も私は面白かったです。一夜のドタバタを描いていて、ハングオーバー的なノリ!?しかし、これを最後に新シーズンも映画もやってないのでトドメさしてしまったのかね!?
★★★


【ウィキッド ふたりの魔女】 ジョン・M・チュウ 4/23update

 シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ミシェル・ヨー。オズの魔法使いに登場する悪い魔女エルファバと(エリヴォ)善い魔女グリンダ(グランデ)の過去を描いたミュージカルを映画化したものだそう。オズの魔法使い自体がよくわかってないですが一応それでも大丈夫でした。
 ハリーポッター的な魔法学校ものの雰囲気ではじまるのですがエルファバが緑とはいえ学生にしてはトシとりすぎ。アリアナ・グランデは名前きいたことあったけど歌手なんですね。しかもかなりメジャーな。見たことない女優だなとは思ったけど、女優としてもかなり良い。
 映画はファンタジーものではあるのですが、ややブラックな感じのコメディタッチ。ディズニーとかハリポタとも雰囲気が違います。ミュージカルはきっとこんなではないと思うのだが、これは監督のテイストなのですかね。この監督も知らなかったですが、アジア系アメリカ人。
 なかなか面白かったのですが、この話どう締めるんだ!?と思ったらPART1と出て終わってしまいました。え!?何作つくるつもり!と思ったのですが、前後編で後編はこの秋公開とのこと。あまりに尻切れなので、後半も見ようとは思いますがこれを映画賞にノミネートはないだろ!?と思った。
★★★☆


【春に散る】 瀬々 敬久 4/23update

 佐藤 浩市、横浜 流星、窪田 正孝、橋本 環奈。沢木耕太郎原作のスポーツもの!? ボクシングの才能はあるが荒れている黒木(横浜)をかつてボクサーだった広岡(佐藤)が鍛えあげていく。
 言ってみればあしたのジョーみたいな感じですが、さすが瀬々監督は何撮ってもいいですね。流星はこの映画のためにプロボクサーの資格とったそうなのですが、本物のボクサーにしか見えない。彼のベストパフォーマンスと言ってよいかもしれない作品です。佐藤 浩市が良いのも言うまでもなく、敵役の窪田もボクサーにしか見えない。俳優はたいしたものだなと思う。
 題材が題材なだけに賞取るタイプの映画ではないですが、良かったです。たぶん沢木耕太郎の原作もいいのでしょうね。
★★★★


【アリスとテレスのまぼろし工場】 岡田 麿里 5/7update

 MAPPA制作。その名前を認識していなかったが、岡田 麿里はアニメだけでなく最近は実写映画も書いてる人気脚本家なのだそう。彼女のオリジナル脚本による長編アニメ。見伏という製鉄所を中心とした街でその製鉄所が爆発事故を起こしたことにより、時が止まり外界と遮断される。中三の正宗はいつまでたっても中三で季節も冬のまま変わらない。しかし、あるとき同級生の睦美に導かれ製鉄所にいる狼のような少女 五実に引き合わされる。
 MAPPA初のオリジナル長編だそうですが、映像は気合入っていてきれいです。ストーリーは難解というかどうするつもりなんだろう!?という話の運びで最後はおさめるという感じですか。タイムリープものが多いので時間止めてみました。精神的に不安定な中三で止めてみました...みたいな。
★★★


【こんにちは、母さん】 山田 洋次 5/7update

 吉永 小百合、大泉 洋、永野 芽郁、寺尾 聰。山田 洋次の最近作。吉永 小百合が母さん。息子が大泉でその娘が永野。山田 洋次が吉永 小百合を使いたかったんでしょうね...という映画だった。なんか最近の山田 洋次の映画はおっさんくさいんですよね。おっさんファンタジー的な!?おもしろくないわけではないのだが。
 明生関が明生として出演しているのが見せ場です。
★★★


【能登デモクラシー】 五百旗頭 幸男 5/19update

 ”はりぼて”、"裸のムラ"に続く北陸政治ドキュ!?今回の舞台は石川県 穴水町。穴水町は2024年1月の震災で大きな被害を受けた町ですがその数年前から取材されているもの。穴水町はいわゆる過疎地で、とりたてて産業もなく観光地でもない。若い人は故郷に残らずみんな出て行ってしまう。硬直化した議会は何の議論もなく予算が通っていく。例えそれがあからさまな議員への利益誘導であっても。
 もちろん震災があると思ってこのドキュメンタリーを撮っていたわけではないが、見ているものはあの震災がこの町を襲うことを知っている。それをくぐりぬけて変わるもの変わらないもの。
 五百旗頭節は健在でこんなネタなのにコメディの雰囲気で見るものをあきさせない。もうすぐ参議院選と都議選あるが、民主主義とは何かを今一度考えるに良い映画と思う。noto democracy
★★★★


【パディントン 消えた黄金郷の秘密】 ドゥーガル・ウィルソン 5/19update

 ヒュー・ボネヴィル、エミリー・モーティマー、オリヴィア・コールマン、アントニオ・バンデラス。実写版パディントンの3作目。ママ役が変わったけど、子役もなんと同じキャストでリアルに年月がたった設定。育ての親のペルーにいるルーシーおばさん(クマ)の体調が今ひとつとのことで励ますために、ブラウン一家はペルーへ!
 パディントンが2014年、パディントン2が2017年だったのでけっこう間があいています。お母さん(サリー・ホーキンス)はアカデミー女優になってしまったので本作パスしたみたいですが、子役が大学生に。意識してなかったが、うちの子と同じぐらいだ。なんかそれだけで感慨深い。
 パディントンはフルCGですが相変わらず同じサイズ。カメと一緒でせまい場所にいると大きくならないという設定でよろしかったでしょうか。ビジュアルはクマというかネコみたいでかわいい!
 監督は変わっていますが、ポール・キングはプロデュースに入っていて映画のトーンは受け継がれています。後から調べて気がついたのですが、ウォンカはポール・キング監督だったんですね。この独特のブラックコメディ感は彼の味だったんだ。オリヴィア・コールマンはウォンカにも出ていたね!
 ブラック・コメディでありながら、家族の絆を確かめるファミリームービーの王道で期待通りおもしろかったです。次作のにおわせもあった気がするけど4はあるのかな!?
★★★★


【国宝】 李 相日 6/13update

 吉沢 亮、横浜 流星、高畑 充希、渡辺 謙、田中 泯。吉田修一 原作。喜久雄(吉沢)は任侠の家に生まれ父を抗争で亡くす。喜久雄に女形の才能があると見込んだ花井半二郎(渡辺)が引取る。喜久雄は彼の息子の俊介(横浜)と共に歌舞伎の芸道を極めていく。
 伝記ものではなくフィクションだそうですが、原作者の吉田は歌舞伎の裏方として入り取材してこの本を書き上げたそうです。歌舞伎を全く知らない私でもその世界に入り込んでしまった。3時間の大作で、これは今年の賞とりにからんでくる映画ですな。
 寡作の監督ですがこんだけの映画とるのはそれは時間かかるでしょう。キャストも国宝級イケメンのこの二人以外は無かったと思わせるぐらいであった。歌舞伎業界の人もたくさん出ていますが、映画の主役はあえて俳優にしているのでしょう。脇を固める渡辺謙に田中泯も国宝級!
 予告編のときから期待大の作品でしたが、吉沢 亮が酔って隣のお家に入ってしまい、ババンババンバンバンパイアが公開延期になりました。まさか、国宝も!?と危惧しましたが、こちらは予定通り。しかし、役者ってたいしたもんだなと思う、歌舞伎の女形からヤンキーの総長(マイキー)、450才の吸血鬼まで演じてしまうのですから。もともと吉沢 亮は仮面ライダー メテオで横浜流星は烈車戦隊トッキュウジャー(4号)だったのですがね!
★★★★☆


【28年後...】 ダニー・ボイル 7/18update

 ジョディ・カマー、アーロン・テイラー=ジョンソン、アルフィー・ウィリアムズ。脚本 アレックス・ガーランド。2002年公開 ダニー・ボイルのゾンビ映画"28日後..."の続編。2007年公開の28週後...もその間に入っていますが、後から調べたところ、これはスタジオサイドが28日後がヒットしたからということで、ダニー・ボイル抜きでつくってしまった映画らしく、スルーしときます...。
 ダニー・ボイル作はほとんど見ている私ですが、28日後はゾンビ映画ということもありスルーしていた。速いゾンビということで話題にはなり評価も高かったようだが。今回の28年後もなんで今頃続編!?と思って半スルー状態だったが、時間があったので見たところ、これはなんだ!という映画であった。単純なゾンビ映画ではないだろうとは思っていたが、人間ドラマに親子の関係、生死や、自然と人間の関わりなども描かれていた。これもあとで気がついたのだが、脚本のアレックス・ガーランドは先日のシビルウォーの監督で本作もシビルウォーっぽかった。28日後もこの二人のタッグの映画だったそうで、28日後も見とかないとな。
 ゾンビは怖いけど映像は美麗でお花にゾンビもけっこう絵になる。自然がきれいでゾンビも野生動物の一種になって溶け込んでいる。ゾンビ苦手な人に見てね!とは言いませんが、そんなにグロくもバッチくもないですよ。もちろん一般ゾンビと比較しての話ですが。
 本作は本作で完結していたが、続編への匂わせと、話が終わってないところがあった感じがしたのだが、なんと続編はもう撮影済みで来年頭に公開予定だそうな。そして、本作のヒット次第だそう(スタジオがゴー出してない)だが3部作の予定で3作目もつくるつもりだそうである。アバター5部作はどうでもいいけどダニー・ボイルのゾンビ3部作はみたいな...。
 28日後から28年まだ経ってないですが、なんで?と聞かれたダニー・ボイルは28年後は自分が生きてないかもしれないからさ!と言ったそうです。また、本作つくったきっかけはコロナ下の世界を見たからなんだそうな。
★★★★☆


【選挙と鬱】 青柳 拓 7/29update

 東京自転車節の青柳監督の最新作。青柳監督が3年前の参院選で水道橋監督の従軍カメラマンをやっていたことは聞いていて、当選後は映画公開を楽しみにしていたのですが、まさか!?水道橋博士が鬱になっての辞職!!
 3年前の参院選はコロナ下で、安倍元総理が銃撃されて死去したという日本の歴史にあっても転換点となった選挙でもあった。いままでこういう選挙映画は選挙の時期をずらして公開している感じでしたが、本作はぶつけてきました。
 水道橋博士が出馬したきっかけは松井知事のスラップ訴訟でした。スラップ訴訟とは権力や金銭的に余裕のある人が負けるとわかっている名誉毀損などの訴訟を相手を困らせるために起こす訴訟のこと。この場合は”維新の闇 大阪市長 松井一郎の経歴を調べたらヤバかった”というyoutube 動画を水道橋博士がコメントつきでツイートしたことに対する名誉毀損の訴訟でした。名誉毀損とは公表されることによってその人の社会的信用を失墜させること。この動画はなんと今もあがったままで29万回も再生されていて、この動画をつくった人や水道橋博士のツイートをリツイートした40人に対して松井市長は訴訟を起こしていません。この映画では訴訟の結果について言及なかったのですが、調べたところ2025年1月に最高裁で棄却されて、松井市長の名誉毀損は認められ水道橋博士110万円の賠償金支払いで結審していました。スラップではなく、勝訴していたんですね。
 その動画は見ましたが、松井市長の生い立ちと松井市長のファミリー企業が競艇場の照明関連工事を受注している話が中心で、名誉毀損というほどでもない感じのものでした。司法はこの動画というより、水道橋博士のツイート行為を名誉毀損としたということなんでしょうか!?確かに何がスラップで、名誉毀損か現状は司法判断に任されている感じなので、法律はつくった方がいいでしょう。
 前置きがやたら長くなってしまいましたが、水道橋博士はこの件、スラップにあたると思い山本太郎にスラップ法つくってくれと訴えたところ、じゃああんたが出て自分でつくりなさい!ということで出馬となったのです。
 映画は選挙戦を追ってる部分が8割。水道橋博士は芸人ですが政治家ではないので選挙は素人。選対も素人集団。れいわのサポートが入るもどたばた行脚で、これがコメディロードムービーの様相。宿敵松井市長との対決シーンもあり(ドローというより敵逃走)。水道橋博士は演説でモハメドアリの言葉"Me.We"をキャチフレーズにしています。これは「人は独りじゃない。みんな支え合って生きている」という意味とのことなのですが、説明されないと意味わからなくてしかも英語で、選挙の演説向きではないよな。「手取りを増やす!」とか「日本人ファースト!」のキャッチーさにはかなわない!?また、日本の今の状況が桃鉄のキングボンビーにずっととりつかれているようなもの、という例えをよく使うのですが、桃鉄やった人に限られるし、古いゲームだしわかんないよ!
 しかしながらも当選して、さあこれから!?というところで鬱パートに入ってしまいます。鬱で国会議員を辞めた人というのは日本の憲政上ではなんとはじめてなのだそう。スラップで出馬したのも、鬱でやめたのも、そして今復帰して活動しているのも水道橋博士の生き様とも言えるもので、このパートが入ったことによって映画として厚みのあるものになったと思います。青柳監督もよくあきらめないでここまで撮って作品として仕上げて世に出したものだと感心した。
 映画自体はわざわざ3年後の参院選にあわせての公開だったのでしょうが、内容は正に参院選なので、あまり媒体がとりあげてくれなかった感じ。もうちょっと早い時期に公開した方が良かったのではないかなと思った。
 参院選はもう結果出ましたが、れいわに関してはこの映画の影響はなかったようで!?
★★★★☆


【おいしくて泣くとき】 横尾 初喜 8/19update

 長尾 謙杜、當真 あみ、ディーン・フジオカ、安田 顕。心也(フジオカ)は父親(安田)がやっていた飲食店を引き継いでいる。この店は貧困家庭に「こども飯」を提供している。それも父親の代から引き継いだものだった。心也が中学のとき同級生の夕花(當真)と兄弟はその常連であった。夕花は家庭で父親からDVを受けており、二人である日家出をするのだった。
 すれ違いものであるが、なんですれ違ったかというオチがありきたりですね。まあ、いいのですが。バター醤油のやきうどんが父親時代から出していて、こども飯での定番メニューでこの映画のキーとなります。やきうどんにバター入れるというのは確かにちょっと変わってるかもね。帰宅後我が家の夕ごはんはこれになりました。以来つくってはいないですが(^^; おいしくて泣く時の料理はこの料理をさしているのですが、"おいしくて"ではなくて"思い出して"なくときではないの!?ネタバレですが。
 すれ違いが描きたいのか、貧困家庭の生きづらさを描きたいの、今ひとつ焦点定まっていない感じがした。
 主演の當真が最近売れている感じでよく見ます。名字でわかりますが沖縄出身ですね。小動物っぽい感じですが、今後売れっ子になるのかな!?
 現代の夕花がキャストとしてふせられているのですが、ふせなくてもいいような気がします。誰が出てくるのかはお楽しみですが!?
★★★


【名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊】 ケネス・ブラナー 8/19update

 ケネス・ブラナー、カイル・アレン、ミシェル・ヨー。ポアロシリーズ第三弾とのことだが前2作見ておらず。時間が合う映画なかったので見ました。このシリーズはケネス・ブラナーが監督から主演のポアロまでやってるということで思い入れのある作品なんだろう。もともと推理ものはあまり好きでないので小説含めてこれ系は見ていません。
 雰囲気のある映画ではありましたが、推理モノはなんかやはりストーリーに無理を感じるんだよな。密室で人が死んで誰が殺したか!?というのは推理モノの定番展開ですが、そもそもそんなシチュエーション起きないよな.....。
★★★


【劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来】 近藤 光 9/11update

 声の出演 花江 夏樹、早見 沙織、下野 紘、石田 彰。説明不要の鬼滅。今ごろ(先週)みてきました。我が家のキッズは、見ての激推し派と、見なくていい派に別れていたのですが激推し派におされて行った次第です。私も原作漫画は全部読んでいましたが、忘れていた部分もありました。長いという話もきいていましたが、このストーリーを語るにはこれぐらいの尺は必要でしたね。
 鬼滅も佳境に迫ってきているので、アクションシーンが7割ぐらい。体力使う映画です。あらためて炭次郎がなぜ強いかというのは、彼の観察力と過去に人から聞いた話などを総合しての分析力が高いのだなと思った。他のキャラは体力や技、気合で押しているのですが、炭次郎は冷静に分析して活路を見出す。
 鬼という存在はただの化け物でなく、不遇な環境からうまれてしまった人間でそれが死ねずにさまよっている。それを倒すのはある意味成仏で、苦しみから開放するということ。そこが勧善懲悪ものと違うところで。
 無限城編はあと2本あって、最後の無惨編も2本ぐらいになるでしょうからまだ先は長い。鬼滅の最初のアニメが2019年でしたから既に6年が経過しています。 アクション満載で、手や首が切れたりする刺激強めのアニメですが、こういう映画見なそうなギャルグループがけっこういました。彼女らも最初の鬼滅のころは小学生だったのかな。完結のときはお母さんになってるぐらいか!?
★★★☆


【木の上の軍隊】 平 一紘 9/19update

 堤 真一、山田 裕貴、津波 竜斗。誰も見ていないと思いますがSF映画の「ミラクルシティコザ」を私は見ていておもしろかったので本作には期待していました。本作はファンタジー要素はゼロでけっこうハードな作品なのですが、前作に引き続きコメディタッチで期待以上の出来でした。
 沖縄の人は知っている話なのかもしれませんが、沖縄戦で米軍の攻撃により壊滅状態になった伊江島のガジュマルの木の上に隠れていた二人の日本兵が敗戦後も敗戦知らずに生き延びていたという実話ベースの話。有名なのには小野田さんとか、横井さんとかありましたね。こっちは敗戦後2年なのですが、2年でも木の遠くなるような長さだったでしょう。
 二人の軍隊とは堤演じる上官(少尉)と山田演じる沖縄人の二等兵なのですが、この軍隊の上下関係は彼らの中で戦争が終わってないのでずっと維持されていて、それが本作におかしみを与えています。おもしろい話ではないのですが!井上ひさし原案の戯曲がベースになっていて登場人物はほぼ二人なのですがその会話がよいのです。
 感想文遅くなったのですが、私の中で今年の5本に入る映画になるかと思います。
★★★★☆


【遠い山なみの光】 石川 慶 9/24update

 広瀬 すず、二階堂 ふみ、吉田 羊、松下 洸平、三浦 友和、猫。ノーベル文学賞作家 カズオ・イシグロの長編デビュー作。原作は読んでいないです。出版されたのは1982年でなんと彼が25才のときに書いたもの。これまでも映画化の話はあったそうですが、今回日本人監督の手によって映画化。プロデューサーにはカズオ・イシグロも入っているので、彼のお墨付きの映画ということになります。カズオ・イシグロは映画ずきとしても知られており、最近ではクロサワ映画”生きる”のリメイク脚本なども書いています。
 時間と空間、そして人の思いと嘘が交錯する重層的な作品で、みた人が解釈する映画となっています。みた人によってこの映画は感想が違うのでしょうが、正解はないやつです。私の感想は今後もカズオ・イシグロについていきます!って感じでしょうか。もちろん監督も、役者もいいですよ。
 カンヌ映画祭に出た映画ですが、まだヨーロッパや北米では公開されていないようで世界での評価がどうなるのか気になるところで。
★★★★☆


【ベートーヴェン捏造】 関 和亮 9/24update

 山田 裕貴、古田 新太、染谷 将太。脚本バカリズム。ベートーヴェンの秘書を一時期つとめていたシンドラー(山田)は後にベートーヴェンの伝記を書いていたのだが、彼の書いた伝記はかなり盛られていた...そしてそれが定説になってしまった...という史実ベースの話。ネタバレになるので詳しいことは書きませんが、自分中心で話を盛るのはある程度誰でもあることとは思いますが!?
 この映画は中学生に音楽教師(これも山田)がベートーヴェンの知られざるエピソードを語るという構成でつくられていて、登場人物が全部日本人。しかも現代口語調で会話しています。これは中学生の脳内ベートーヴェンの物語だからとのことですが、驚くことに全く違和感なし!古田のおっさんがベートーヴェンなのですが、なんかリアル!ベートーヴェンというと耳が聞こえなくなった苦悩の天才音楽家というイメージがあるのですが、それをふっ飛ばす能天気なおっさんぶりで、おもしろかったです。いろんな役者がコスプレ感覚で音楽家として登場しますが、それも楽しい。ウィーンロケも全くやらずのLEDパネル背景でも問題なし!
 映画のベースとなっている書籍は普通のノンフィクションなのかと思ったらそうでなく、こっちも口語調らしい。だからこんな映画つくれちゃったんですね。伝記モノはマジメすぎてけっこう眠くなるのも多いですが、これは笑えて楽しくてしかもベートーヴェンの後半人生とその後の攻防(謎)も見れて内容的にも非常に興味深かったです。
★★★★☆


【チェンソーマン レゼ篇】 吉原 達矢 10/9update

 声の出演 戸谷 菊之介、楠木 ともり、上田 麗奈。MAPPA制作。藤本タツキ原作漫画のアニメ。TV版から続きのレゼ篇。TV版はキッズがみていたのでリアルタイムで見ました。主人公のデンジは主役らしくないキャラクター。使命感があるわけでなく、公安(警察)のマキマさんに気に入られようというモチベーションで行動している。しかし、チェンソーの悪魔となった彼の破壊力はすさまじく人間の敵となっている悪魔を倒していく。
 今回のレゼ篇は中ボスレベルで強い 爆弾の悪魔 レゼとの対決の話。前半はラブもののような展開で進むが、爆弾の悪魔となってからはアクションシーンの連続となる。最近のアクションアニメの傾向のような気がするが、敵も味方も吹っ飛んでも手足に首が切れても死なないし、再生して戻っちゃったりします。おじさんはどこがゲームオーバかわかんないよ!?刀でバサッと切られたぐらいでは刺激が足んないってことか!?前半と後半の緩急の差がいいのか!?
 本作もえらいヒットで鬼滅ほどではないだろうが興収100億は超えそうな勢い。これだけ行くということは男女も子どももしかもリピーターもいるってことなんだろう。女子もけっこう見ていたが、手足が切れても血みどろでもみんなもうびっくりしないんですね!なにしろ頭がチェーンソーだもんね!ハリウッドもこれに対抗するためには手足に首もバッサバッサと切らないとね!
 悪魔の造形のビジュアルが独特で他にないものではある。そこが受けてるというわけでもないのかもしれないが、見たことのないものを見てしまったという刺激も本作のヒットの要因なのかもしれない。ルックバック的に言うと藤本タツキの画力は高く、画だけで楽しめるかもしれない。
 ちなみにこの映画に出てくる喫茶店は女坂のあたりということで茶水神保町界隈ですかね。
★★★☆


【春画先生】 塩田 明彦 10/9update

 内野 聖陽、北 香那、柄本 佑。春野(北)は彼女がバイトをする喫茶店に通っていた芳賀(内野)に紹介された春画に興味を持ち、その虜となっていく。
 まじめな春画映画というかちょっと変態な感じの人たちの話である。なにが普通とも言えないのではあるけれど。北の体当たり演技はいいのだけれど、変態的なストーリー展開なのでなんか残念。内野の変態っぷりはすごい。彼はこういうこともできる役者に進化(謎)したんだね。
★★★☆


【宝島】 大友 啓史 10/22update

 妻夫木 聡、広瀬 すず、窪田 正孝、永山 瑛太、栄莉弥。太平洋戦争敗戦後からの沖縄の20年を描く大作。沖縄モノという事前情報だけで本作は見たが、米国との関係や基地問題などが中心のテーマとなっており、それを東映とSONY PICTURESと電通が忖度なく描けるのか!?というとやはりそんなことはなくて、政治性はやや生煮えの、ハードアクション任侠サスペンス映画みたいになってしまっていた。原作は読んでないがそれとは違うのではないのかな!?
 1つでも描くのが難しい事件・事象を複数扱っており、詰め込みすぎで、人物がつながりすぎでややリアリティのないものになっている。戦果アギヤー、宮森小学校米軍機墜落事故、コザ暴動、沖縄返還など。コザ暴動が映画のクライマックスとなっており、セットと大規模なエキストラを使ってのロケもやっているようで、近年になくお金かけている映画と思われる。沖縄と米国をテーマにこの規模の映画をつくったのはすごいと思うし、知られざるエピソードもけっこう入っていた力作ではあったけれど、電通入っちゃうとこうならざるをえないのでしょうかね!?
 気になったのは主要キャストに沖縄出身俳優がいないこと。いい俳優たくさんいるのに、敢えていれなかったということ!?
 もう1つ気になったのは宮森小に墜落した飛行機が4発ぐらいのでかいジェット輸送機に見えたこと。あとで予告編みたら確かに形状はF-100でしたが、距離とスピード感から全長10mそこそこの戦闘機には見えなかった。CGがヘボなだけか!?
 俳優は良かっただけにテーマしぼって謎解きなくして、編集しなおしたらいい映画になるかもね。全然違う映画になっちゃうか!?
★★★☆


【市子】 吉原 達矢 10/22update

 杉咲 花、若葉 竜也、森永 悠希、中村 ゆり。なつみ(中村)はDV夫のこどもとして認知したくなかったため無戸籍として市子を育てる。再婚後、月子がうまれるが難病でほとんど外出できず、小学校入学前に亡くなる。無戸籍だった市子は月子として生きるようになる。
 モデルがいるのかわからないが、壮絶な人生というか、そんなことあるんかい!というぐらいにイベントが多すぎて何が言いたいのかよくわからない映画になっている。無戸籍問題やりたいならそれに絞ればよかろうに。
 出てくる人たちそれぞれムチャクチャで感情移入できまへんがな。自分のつくった舞台を映画化ということなので思い入れのあるストーリーってことなんでしょうが。
 各種映画賞にノミネートもされていたがこれはとらんだろうなと思った。役者はがんばってるけどね!
★★★


【ルール・オブ・リビング -“わたし”の生き方・再起動-】 グレッグ・デール 10/31update

 グレッグ・デール、南 果歩、椎名 桔平。アメリカに留学している娘に紹介されたと、日本語カタコト、しかし小泉八雲おたくのアメリカ人ヴィンセント(デール)が美久子(南)の家に突然訪ねてきて泊めてほしいと言う。美久子(49才)は離婚して独身ではあるが知らない外人に戸惑いながらも、部屋に招き入れる。コミュニケーションも取れず文化も違う二人のルームシェア生活がはじまる。
 おっさんとおばさんでこの物語はラブはないのかと思うと...!?ディスコミュニケーションをだんだん解消する話ではある。役作りでそうなってるのでしょうが、南 果歩がおばさんすぎる。行動も見た目も。ヴィンセントも人の良さはわかるが普通のおっさん。見ていてなんのドキドキもないのではあるが!?
 今、NHK朝ドラで小泉八雲の”ばけばけ”がやっているが、これも日本おたくの小泉八雲が日本に来てのディスコミュニケーションの段ですね現在は。というわけで映画はこの話を下敷きにしているんだなと今になって思った。しかしながら、ルール・オブ・リビングはディスコミュニケーションは解消していくがキャラクターが成長している様子がない。サブタイトルに再起動とあるけれどアップデートせずに立ち上がってくる感じ!?トシとると人間成長というか変えられなくなるんですがね。
 小泉八雲に関しては何か妙に縁があって追っかけしているわけではないが、松江に行ったし、熊本行ったし、しょぼいが大久保にも小泉八雲記念公園(終焉の地)があります。富久(新宿)にもいたとはこの映画見るまでは知らなかった。小泉八雲は少年時に事故で片目を失明しています。そういう逆境が彼を異文化をものともしないポジティブな人間にしたのかもれない。彼がいなかったら日本の怪談はこんなに今に残っていなかったのでなかろうか。
 映画はちょっと今ひとつであったけど、”ばけばけ”は彼が出て来て面白くなってきた!小泉八雲は”へるん”ではなくて”へぶん”なんだが!?
★★★


【爆弾】 永井 聡 11/5update

 佐藤 二朗、染谷 将太、山田 裕貴、伊藤 沙莉、渡部 篤郎。酒に酔って暴れて逮捕されたスズキタゴサク(佐藤)が自称霊感で爆弾爆発事件の発生を予告する。その通りに爆弾が炸裂し...。
 取調室でのタゴサクと刑事たちのやりとりが見せ場のミステリー。原作も作者の呉勝浩も知らなかったがそれなりに売れているようだ。最近こういう対話劇みたいな映画がけっこうある。本作は佐藤二朗の強烈なキャラクターがすごいのではあるが、彼が何者なのかは最後までよくわからない。続編あるのかなと思ったら原作は続編あるんですね。
 ミステリーとはそういうものなんだろうが、話がとけてきていろいろ無理筋だなとは思うのではあるが、過程が面白ければいいんですよね!ツジツマあってなくてもよくないですかあ!?
 映画の方はけっこうヒットしているようですが、映画賞をとるタイプの映画ではないでしょう。怪演の佐藤二朗がなんかとるかもしれないが。
 映画の舞台となるのは中野の野方署です。実際の野方署は中野駅の裏の方の早稲田通り沿いの全然野方ではない場所にあります。実はこのあたりまでも徒歩で行ったりしている私!?映画の野方署は外観が全く違った。警察ではロケできないからね!また、爆弾爆発するのが山手線まわりが多いのでここは知ってるぞ!?とか楽しむのもいいかもね。まあ、娯楽作ですから!
★★★☆


【ヒポクラテスの盲点】 大西 隼 11/5update

 コロナ禍から5年の月日が経とうとしていますが、あれはなんだったのか!?を問いただすドキュメンタリー。本作は主にコロナワクチンの有効性の検証とその後遺症を扱っています。
 まず、私の話からするとコロナワクチンは一度もうっていません。なぜかと言えばあまりにも拙速につくられた、今までとメカニズムの異なるメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンだったことが一番です。もともとインフルエンザワクチンもうっていません。これは従来型のワクチンではあるが、それに関しても効果を疑っています。
 今回のコロナ禍で何がおかしかったかと言えば、かかってもいない健康体の人も含め同調圧力(思いやり!?)により国民の85%(1回目)もの人がうったことです。マスクも同じ発想で、かかってない人も効果もないのにマスクをさせられた。そして、街をロックダウンまでしたのにうった人もコロナにかかりその効果があったのか良くわからないものだったことです。治療薬より効きもしないワクチンの方ばかりがもてはやされ、何度もうたされたのも変な話でした。負担は無料でしたが、税金が原資ですから無料ではありません。コロナで知っている芸能人は亡くなったけれど、知人範囲では重症化した人もおらずであんなに騒ぐほどのものだったのだろうかというのが甚だ疑問であった。
 本作にはコロナワクチンの有効性に疑問を持ち、その後遺症に悩む人たちに寄り添っている3人の医師が出てきます。京都の福島 雅典医師、紋別の藤沢 明徳医師、兵庫の児玉 慎一郎医師。彼らは全国有志医師の会を立ち上げ、新型コロナウイルス感染症に対する対策の見直しと、治験段階のワクチン接種事業の中止を求めています。反ワクではありません!?
 コロナワクチンうって亡くなった知人もおりませんが、本作にはその遺族やうったことによって後遺症に今も悩まされる人が出てきます。彼らの中には賠償金をもらっている人もいるのですが、ワクチンとの因果関係は不明という判定をされています。政府が認定したコロナワクチン接種後に死亡した人はなんと2024年8月の時点で2262人もいます。しかし、これもすべて因果関係は不明の判定。意地でも認めないという強い国家の意志を感じますな。死なずとも体調が悪くなったり、年寄りではワクチン接種以降がん死亡が急激に増えているのだそうです。特に3回目のブースター接種以降その被害が大きくなっていると本作ではデータでも示されていた。
 ワクチン接種後に急死するのは青年男性に多いそうです。彼らは元々健康体でしたが、ワクチンうった翌日ぐらいにポックリ逝ってしまうのだそう。彼らの心筋は断裂し穴があいてしまう。誰もがそうなるわけではないが、もともと治験もきちんとやっていないものなのですから、一人でもそういう人が出たら直ちにワクチン接種は中止すべきでしょう。新たな薬害案件と言ってよいのです。
 コロナに関しては日本だけでなく、世界で同じことが起こりました。ワクチン後遺症も同じです。日本ではなかなか認めないかもしれませんが、世界からあのワクチンはおかしかったという話が今後出てくるのではないかと思います。
 本作には推進派の医師も一人出てきます。彼はワクチンがあったから軽症ですんだと言います。また、ワクチン後遺症やワクチン後に死んだ人はもともとワクチンがなくてもそうなった”まぎれこみ”だという表現をして、ワクチン害を全否定しています。おそらくこういう医者が大半なので、85%の人があのワクチンうってしまったんでしょうね。
 ヒポクラテスの盲点というタイトルは、医学の祖・ヒポクラテスが言った、「何よりもまず、害をなすなかれ」という言葉に由来するのだそう。つまり、医者に対して問いかけているのでしょうが、一般人にはなんのことかわかんないですよね。それなりにお客は入っている感じでしたが、この奥ゆかしい感じではなかなか広がらないだろうな。その前に国民の85%がワクチンうってるのでまあ、見たくない知りたくない話でしょうね。まさに盲点....。
★★★★


【秒速5センチメートル 】 奥山 由之 11/18update

 松村 北斗、高畑 充希、青木 柚、森 七菜、上田悠斗、白山乃愛。新海誠の2007年アニメ作品の実写リメイク。小6、高校生、大人の3パートある。アニメ作に忠実も大人パートはエピソードが追加されている。アニメは見ていなかったのだが、本作見た後に見ました。新海もののこれは原点なんでしょうね。すれちがい、宇宙、パピーラブ。
 小学生の初恋をいつまでも引きずるというのはファンタジーだとは思うが本作はそれなりに受けてるのだから、そういうのいいなと思う男女も多いんですかね!?本作では2009年すなわち中1時点から"17年後に再会しよう"イベントがあるのですが、普通行かないっしょ。いくぐらいならその前に会ったり連絡してるわ。なので、どっちかと言えば非リア充男のファンタジー。オリジナルは2007年の作品なので、ネタバレではないと思うので書いてしまいますが、私はファンタジーに騙されて明里が来ると思っちゃったよ!そこのハシゴ外して現実に引き戻したところがもしかして本作がうけたとこ!?その後の新海作はすれちがいが最後には解消されてハッピーエンドな感じですが、映画人の新海的にはオトナになったということなんだろうか!?
 小学生シーンが瑞々しくて良くてこれで終わっても良かったのではないかなと私は思った。松村は最近微妙にいけてない男の役が多いですが本作もいけてなくていいですね。あんなにいけてる感じだった貴樹が、大人になったらなんかスネた感じになっていて、これは明里は会わなくて正解でしたね!昔の思い出がぶち壊しだ!
 新海のアニメを実写にするというすごい企画をひきうけてしまった奥山 由之監督はまだ30代だそうですが、これはなかなか注目の監督だと思う。実写の方が私は良かったです。アニメはなんか説明しすぎで。
 秒速5センチというのは時速18キロでけっこう速いですがなんの速度だろうと思ったら桜の散る速度だそうで。さすが原点!新海っぽいタイトルだなー!
★★★★


【夜明けのすべて】 三宅 唱 11/18update

 松村 北斗、上白石 萌音、光石研。PMS(月経前症候群)の藤沢さん(上白石)とパニック障害の山添くん(松村)は同じ職場で働いている。その会社 栗田科学の栗田社長(光石)は理解がありそのような障害を持った人を積極的に受け入れている。お互いの障害を次第に理解していく二人であるが、ネタバレかもしれませんが恋愛には発展しません。原作ありものなので、原作も恋愛とは関係ないストーリーなんでしょうがね。
 こういう障害の人たちがいるよ的なハウツーもの的な雰囲気も感じますが、映画としてもおもしろかったです。しかし、キネ旬1位の映画とは思えない。知られざる掘り出し物レベルの映画かと思っていた。これだけ評価が高いというのは、このような障害者とは言えないけれど、現代社会では生きづらい障害持っている人がけっこう多いということなんですかね。パニック障害的な人は確かにけっこういますね知人レベルでも。昔からそういう人はいたのでしょうが、障害とは認知されていなかったのでしょう。なので、こういう映画が広く見られるというのはいいことでしょう。
 松村はこの作品まではイケメン役ばかりやっていて、こんな役もできるんだと再認識したところでしたが、この役が当たりすぎたのか、以降は行きづらい系の役ばかりになってますよね!?たまにはカッコイイ役もやってほしいとこだ。
★★★☆


【TOKYOタクシー】 山田 洋次 12/4update

 木村 拓哉、倍賞 千恵子、蒼井 優、迫田孝也、優香。2022年公開の仏映画パリタクシーのリメイク。舞台はもちろんTOKYOです。たぶん実年齢55才ぐらい設定のタクシー運転手キムタクとこちらもほぼ実年齢85才の倍賞の映画。友人運転手がぎっくり腰運転できず予約客をまわされた個人タクシーの木村。葛飾で拾って、葉山までという長距離でけっこうおいしいお客。乗せた倍賞は葉山の老人ホームに向かうまでに東京の思い出の地を見たいとのリクエストでそれ通りに回っているうちに彼女の身の上話を聞くことになる。
 パリタクシーは見ていなかったのですが、この映画見た後に配信で見ました。パリはもちろんパリ舞台ですが、運転手が46才でマダムは92才ということで、基本ストーリーは同じなのですが、けっこう年齢が違いそれがキャラクターの違いにもつながっている。見比べてみるのは面白いがまだパリ見てなかったらTOKYO先に見る方をおすすめ!
 運転手のキャラがけっこう違っていて、TOKYOはキムタクに寄せています。なかなか良かったのですが、山田洋次め!いいとこどりしやがって!という感じでしたね。ちなみに山田洋次も92才ということでまだまだこんな映画とってしまうのに感心した。でも、リメイクなのでマイナス☆にしました。キムタク家はパリに比較して金欠で金のことばかり気にしている感じですが、これも世相を反映してますね...悲しいかな...。
 運転シーンのバックはLEDパネル背景使っていると先日のDSJだったかなで聞いたセミナーで言ってたのがこれだった。まあ、これでいいんですよ。本当に運転している演技撮影したら大変すぎですから。
★★★★


【ペンギン・レッスン】 ピーター・カッタネオ 12/18update

 スティーヴ・クーガン、ジョナサン・プライス。1976年のアルゼンチンが舞台。英国人のトムは独裁政権下のアルゼンチンの富裕層の子女が通う中学で英語教師の職を得る。しかし、アルゼンチンで軍事クーデターが起き学校は休校に。休み中にトムは同僚教師とウルグアイにバカンスに。そこで魅力的な女性知り合い、成り行き上重油まみれのペンギンを救出。しかし、人妻だった彼女は彼の元を去りトムになついたペンギンが残る。
 実話ベースとのことですが、ウルグアイの海にペンギンを帰そうにもペンギンがついてきて、空港で没収されることを期待するも、空港が引き取りを拒みアルゼンチンまで連れてくるはめに。彼はペンギンを当初から飼うつもりは全くなく、動物園に引き取ってもらおうとするが、動物園の劣悪な飼育環境を見て、学校に内緒で飼うことに...。
 ハートウォーミング動物ものというだけでなく、政治情勢もからみ、イギリスものだけありブラックジョークもきいています。原作のサブタイトルにある”人生を変えてくれたペンギン”はどういう意味かは映画もしくは原作でどうぞ。
 鳥は飼ったことないですが、ペンギンとかオウムとか、鶴もそうなのかもしれませんが長生きする鳥は人を認知してなつくんでしょうね。ペンギンはごはんの用意がたいへんそうで...。
★★★★


【平場の月】 土井 裕泰 12/18update

 堺 雅人、井川 遥、坂元 愛登、一色 香澄。原作 朝倉かすみ。離婚して地元の朝霞に戻って再就職した青砥(堺)はコンビニでバイトをしていた中学時代の初恋相手の須藤(井川)と再会する。彼女も現在独身のようであったが何か訳ありのようで...。
 平場とは普通の意味とのことで、競馬では一般レースのことを指してよく使うのではあるが、一般語ではないよね!?
 初恋の相手と地元で30年後に再会して...なんてファンタジーですね。これは秒速5センチに通じるものがあり、意外とみなさんこういうの好きなんですか!? 若いけど難病で死んじゃう系に比較すると確かにリアリティはあるけど、貧乏ったらしいリアルなオッサンとオバサンでは絵にならないね。中学時代のキラキラが挿入されるので映画として成立してますがね!
 ネタバレかもしれないが、この二人の関係でのキモはどこかと言えば彼女のガンの再発がわかってからの、1年会わない宣言を守っちゃったことです。正論言えば彼女は強がり言ってるだけなので、そんなの気にせず会いにいけばいいんですよ。その変なずらしも秒速5センチ的なとこで、そういうのがウケルのか...もしかして...。
 堺のかっこ良くない微妙なオッサン感が絶妙な映画だった。
★★★☆



|BACK|CINE TOP|FWD|