CONTRIBUTE ご紹介セミナー

DATE 26 FEB 2003


 2/26に青山TEPIAホールで開催された、マクロメディア主催”CONTRIBUTE ご紹介セミナー”に行きましたのでレポートします。この日が日本でのCONTRIBUTEプレスリリース日でした。

 これはいわゆるコンテンツマネジメントの簡易版といった感じのものです。マクロメディアの人もCMS(Contents Management System)とは競合しない別種のものと言ってはいましたが。18ヶ月の開発期間を要したと言っていたので、どうやら自社製パッケージのようです。バージョンはこれが1.0。
 何が普通のCMSと異なるかと言えば、まずこれはサーバー製品ではなくクライントに入れるソフトであるということです。管理者が接続キーと言われるものをクライントに配ります。それを自分のマシンにインストールすることでWebサーバーにアクセスできるようになります。各クライントには1ライセンスづつ、CONTRIBUTEをインストールします。つまりクライアント側でアクセスを制御するソフトということになります。

 管理者がクライアントのアクセス権限を設定します。特定のフォルダをいじれる人あるいはグループ。テキストだけ直せる人などの権限づけができます。これは普通のCMSと同じです。
 機能面で普通のCMSにあってないものとしては、承認のワークフローぐらいでしょうか。バージョン管理もできるようになっています。

 構造上の違いとして、普通のCMSと違うのは前述したクライアント型のソフトであるということと、サーバー側からみればすべてのクライアントが同じ権限でftpしているということです。これはセキュリティの観点からすればけっこうまずいことです。
 一般のクライントには接続キーが配られるのですが、ここではftp関連の情報は見えないようになっていて、ftpを意識する必要もありません。しかしソフトウェア上は通常のftpで接続しています。権限も管理者と同じものを持っていることになります。つまりスキルのある人がftpパスワードを知ってしまえばそのサイトに対してなんでもできてしまうということになります。
 また、現状のCONTRIBUTEはファイルの転送方式として、ftpかファイルコピーしかできません。ファイアウォール超しでサイトに接続する場合はftpのポートを空けなくていけないのです。つまり現実問題として、インターネットからの更新は危なくてできないということになります。
 もう一点。普通のCMSはコンテンツをデーターベースに蓄積するのが普通ですが、CONTRIBUTEは普通のファイルとしてそのページのある配下に保存していきます。CONTRIBUTE特有のファイルは _ではじまるフォルダをそのページの配下につくってそこに保存していきます。例えばバージョン管理のための古いコンテンツなど。つまりwebサーバーを選ばないし、データーベースも必要ないということになります。
 これらCONTRIBUTE特有のフォルダはCONTRIBUTE以外では必要ないので、削除して別サーバーにコンテンツを移動しても問題ありません。
 以上のような制約があるため、簡易CMSと言っているのです。けれども10人ぐらいのチームで社内LANからのみ更新している普通規模のサイトなら、これでも使えるCMSと言えるでしょう。
 一番びっくりなのはお値段でなんと9800円! 普通のCMSは1000万円以上しますから驚くべき安さ爆発です。

 ソフトウェア自体のインターフェイスについても評価してみます。最近の普通のCMSはインターフェイスをブラウザにしているものが多いですが、CONTRIBUTEは前述の通りクライアント製品なのでブラウザではなく独自インターフェイスを使っています。確かにインストールするのは面倒かもしれませんが、おかげで使いやすそうなインターフェイスに仕上がっています。
 主にテキストを変更したり、画像を張り替えたり、レイアウトをいじったりする用途を主眼につくられています。HTMLをいじったり、細かいことをやりたいならDreamWeaver を使ってくださいというスタンスです。もちろんDreamWeaverでなく他のホームページ作成ソフトでもかまいません。

 適度な割り切りと、少ない縛りで好感の持てるソフトです。大人数でwebを作成していたり、大規模なwebを構築しようとするなら問題が出てきますが、目の届く範囲のチームでつくっているなら問題ないと言えるでしょう。チームでなくて一人でつくっている場合でも、この値段なら使ってみてもいいでしょう。実際私も買ってもいいぐらいです(^^;
 アメリカでは昨年末に発売され、好評でかなり売れているそうです。日本での発売は3/25を予定しています。MAC版も開発していますが、こちらはかなり遅れるようで英語版が年内の予定だそう。プレビュー版は既にダウンロードができるようになっています。私はセミナーでプレビュー版のCDもらったので試してみようかと思っています。

 CMS業界についてもちょっと書いてみましょうか。この業界も最近、日本でも認知度が上がってきました。淘汰もどんどん進んで弱いところは買収されたり、消滅したりしています。大手もどんどん参入してきていて最終的に残るのは数社なんでしょうね。
 もともとこのCMSというのは値段も高いしビジネスユーザー向きのシステムだったのですが、その中で消費者寄りにアプローチしたのがこのCONTRIBUTEです。今までなかった分野を狙っています。CMSでは高すぎるし、複雑すぎて導入できなかったユーザーを対象としています。おそらく日本でもCONTRIBUTEはヒットするでしょう。バージョンを重ねるうちに恐らくセキュリティ面は解消していくでしょう。これがそのままCMSと置き換わることはないのでしょうが、かなりの部分をカバーするものとなっていくのではないかと思います。
 とにかく、webをつくる上で一番重要なのはその中身です。立派なシステム入れても見せる情報が無ければ意味ないし、更新しなければ意味がないし、できる人がいなければ意味がない。身の丈にあったシステムを導入して使いこなすのが肝要です。

 CONTRIBUTE試用レポはこちら

○CONTRIBUTE
http://www.macromedia.com/jp/software/contribute/


 あと、CONTRIBUTE とは関係ありませんが、i-mode でFlashが動くようになる、と盛んにアピールしていました。どうやら、PCなどの動画やアニメはFlashの一人勝ちとなりそうな様相で....。

○i モードへの「Macromedia Flash」の搭載に向けた技術協力に関する契約を締結
http://www.macromedia.com/jp/macromedia/proom/pr/2003/mm_docomo.html

27 FEB 2003 wrote


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